症状別プラセンタの利用法

肝機能障害とプラセンタ

 

 

プラセンタは肝機能障害の治療薬としても使われています。現在、厚生労働省に認められている治療薬は、プラセンタ・エキス注射薬である「ラエンネック」のみとなっています。

 

 

プラセンタに含まれる成分の中で、肝機能障害の治療に効果があるとされている成分の一つは、グロスファクターであるHGF(肝細胞成長因子)です。
HGFは、肝臓だけでなく腎臓、肺、心臓、脾臓などに存在しています。
手術で肝臓を半分にしてしまっても元に戻るのは、HGFの働きによります。
腎臓では、二つある腎臓の一つが機能しなくなったり、手術で摘出されたりすると、残りの一つが二つ分の働きをするようにHGFが作用します。
このように、HGFは正常な組織には反応せずに、傷ついた組織にのみ反応し、再生・修復をして元の状態に戻す働きをしています。

 

 

また、「活性酸素除去作用」も肝機能の向上に効果を発揮します。
肝臓では、有害物質や毒物を解毒する際に、大量の活性酸素を生成します。
薬物やアルコールも異物とみなされ、解毒の対象となります。
さらに、代謝を行うミトコンドリアという小器官を、ほかの臓器よりも多く含むことも、活性酸素の生成を過剰にしています。
これらの活性酸素により肝細胞が酸化され、炎症を起こしやすくさせています。
プラセンタの「活性酸素除去作用」は、肝障害の発症を抑制します。

 

 

その他にも、次のような肝障害の予防や改善を促す作用が確認されています。

・免疫力を高め、肝炎ウイルスの発症を抑える

・インターフェロンの自己生産を促進する